第84回アカデミー賞、ラストを飾るのはもちろん作品賞! 今年の最高栄誉を手にしたのは…『アーティスト』!最多3冠を獲得したゴールデン・グローブ賞を始め、英国アカデミー賞でも最多7冠と、映画賞レースの前哨戦で圧倒的な強さを見せてきた『アーティスト』。サイレント映画がアカデミー賞作品賞を受賞するのは第1回アカデミー賞受賞作『つばさ』('27)以来の快挙、さらにフランス映画としては史上初の快挙となる。一騎打ちが囁かれていたマーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』とは、「映画へのオマージュ対決」として注目されていたが、フランスから送られたハリウッド映画への“愛”に軍配が上がった。喜びのステージ上には、スタッフ&キャスト、そして犬のアギーの姿も! 製作のトマ・ラングマンは「心の底からありがとうと言いたいです。誰でも欲しがる、夢のような賞を我々にいただけたのは、映画へトリビュートできる機会をいただけたからです」とコメント。続いて、ミシェル・アザナヴィシウス監督はまず早朝のフランスにいる子供たちに向かって「『こんにちは』と言いたいです。30分後に寝てくださいね(笑)」とお茶目なコメント。さらに、「ビリー・ワイルダーとビリー・ワイルダーとビリー・ワイルダー、この3人に感謝をしたいと思います!」と“映画愛”を叫ぶと、会場からは惜しみない拍手と歓声が送られた。特集:第84回アカデミー賞http://www.cinemacafe.net/special/oscar2012/