問題を起こした生徒だけが集められ、世間からの通信が遮断された孤島の学園。穂村イツキは、その学園に転校生としてやってきた。学園には、19世紀のフランスの残酷演劇“グランギニョール”研究会があり、イツキは成り行きでその研究会に入ることになる。研究会のメンバーに加え、彼らを管理する教師や料理長、謎の新任教師など学園に集まった人々はどこか怪しげだ。そしてついに、“グランギニョール”のような連続殺人事件が起こる。イツキたちは逃げる術の無い孤島で、死の恐怖と男同士の愛と憎しみの渦の中に巻き込まれていく。
橋本一