映画監督のキョンホの前に現れたジヨンは、アルツハマー病を患う母が彼に会いたがっていると告げる。ジヨンの母インスクは、昔キョンホと恋仲だった。インスクとの再会を機に、キョンホは記憶の間をさまよい始める。繰り返される記憶。群れから離れゆく蟻、キョンホの部屋の蟻、インスクの記憶の中の蟻、亭子(あずまや)を這う蟻――蟻はどこを目指しているのだろう…。
パク・ホンミン