交通事故で男性機能が不能になった男。一生SEXも出来ず子どもも作れない。そんな男がたどり着いた場所は「添い寝屋」。そこは10代~70代までの男女のお客が来る人間交差点。傍目には幸せに見える生活の中で、本当に親しい周りの人に心のSOSを出せない大人たち。彼女、彼らと巡りあい、救いようの無い孤独感と絶望感を抱えた男は静かに自分を取り戻していく。そして孤独と絶望の中で生きる一人の女性に「一緒に死んで欲しい」と乞われる――。
進藤丈広