60年前、日本では「天皇陛下ばんざい」と、ドイツでは「ハイル・ヒットラー」と共に戦地へと若者を送り出していた。そして現在、イラク戦争開戦5周年を迎えたアメリカでは、いまなお「アメリカばんざい」の声と共に若者を世界の戦場へと送り出している。無事に母国へと還ってこれなかった若者の数は、イラクだけでも4,000人。この作品は、そんな戦地へと送り出された若者たちの、その後を追ったドキュメンタリーである。戦場で彼らはどんな経験をしたのか。そしていま、どんな生活を送っているのか。マスコミが伝えない「ばんざい」の裏側が見えてくる――。
藤本幸久