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『SCRAPPER/スクラッパー』パステルカラーの日常映す場面写真

2023年サンダンス映画祭で審査員大賞を受賞し、英国アカデミー賞では『関心領域』『哀れなるものたち』などとともに英国作品賞にノミネートされた『SCRAPPER/スクラッパー』から、主人公ジョージーの日々を捉えた場面写真が解禁された。

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『SCRAPPER/スクラッパー』© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
『SCRAPPER/スクラッパー』© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
  • 『SCRAPPER/スクラッパー』© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
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2023年サンダンス映画祭で審査員大賞を受賞し、英国アカデミー賞では『関心領域』『哀れなるものたち』などとともに英国作品賞にノミネートされた『SCRAPPER/スクラッパー』から、主人公ジョージーの日々を捉えた場面写真が解禁された。

母を亡くし、1人で生きる12歳の少女のもとに音信不通だった父親が突如現れたことから始まるぎこちなくて愛おしい共同生活を描いた本作。

カラフルなビジュアルセンスと優しくもエモーショナルな親子のドラマは、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を彷彿とさせるポップな色遣い×社会福祉の脆弱性を見つめたテーマ性、『aftersun/アフターサン』『カモン カモン』にも通じる機能不全な“親子”の交流と成長を通して、ぎこちなくて愛おしいふたりの姿を映し出す。

この度、母を亡くした12歳の少女、ジョージー(ローラ・キャンベル)の日々を捉えた場面写真が一挙解禁。

親友のアリ(アリ・ウズン)と自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら生きる様子や、普段強がってはいるものの、最愛の母を失い孤独と哀しみに1人静かに耐え忍ぶ姿など、たくましくも脆いジョージーの日々が映し出されている。

そして、ジョージーの前に突如現れる行方知れずだった父親・ジェイソン(ハリス・ディキンソン)。2人が別々に過ごした年月を埋めるように、不器用ながらも距離を縮めていく様子が、ぎこちなくも愛おしい場面写真となっている。

「パステルカラーの『キッチンシンク』があってもいい」

さらに今回、イギリス在住の作家で、母の視点で中学生の息子の日常をつづったエッセイ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でイギリスの差別や貧困などの社会問題をユーモアを交えながら鮮やかに描写し、書店員が投票して選出する「第2回 Yahoo!ニュース│本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を受賞したブレイディみかこが本作に寄せたコメントも到着。

ブレイディさんは、「この映画は何かに中指を立てている、いやもっと上品な言葉で言えば、定説に意義を唱えた作品ではないか」という。

「『キッチンシンク』と呼ばれるタイプの英国の映画やドラマを見ている人々なら、『SCRAPPER/スクラッパー』はそのジャンルのイメージをひっくり返すものであることがわかる」と、イギリスの労働者階級のタフな日常や貧困を赤裸々に描く「キッチンシンク」とは一線を画する、ポップさや温かさを持つ作品だと熱弁。

「貧しい階級の日常や貧困を取り上げている点では、 『SCRAPPER/スクラッパー』も『キッチンシンク』と呼ぶことができる」としながら、「労働者階級の日常が悲惨な出来事だけで塗りこめられているはずがない。どんな階層の人間の生活にも、笑いや他者との温かなつながりは存在している。暗い灰色の『キッチンシンク』があるなら、ほっこりさせられるパステルカラーの『キッチンシンク』があってもいいのだ」とコメント。

「ステレオタイプに中指を立てることこそ、英国文化の伝統芸と言ってもいいのだから」と結んでいる。

『SCRAPPER/スクラッパー』は7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。


《シネマカフェ編集部》

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