世界的大ヒットを記録した『ハンガー・ゲーム』シリーズの64年前を舞台に、後に大統領となるコリオレーナス・スノーの若き日が描かれる『ハンガー・ゲーム0』。本作にタイガレス・スノー役で出演しているドラマ「ユーフォリア／EUPHORIA」の俳優で、モデル、アクティビストであるハンター・シェイファーに注目。新たな本編映像が解禁となった。
ファッションモデルとしてキャリアをスタート後、現代に生きる若者の葛藤を鮮烈に描き、アメリカで社会現象となったHBOの話題作「ユーフォリア／EUPHORIA」にジュールズ役で出演し、俳優としても活躍の場を広げているハンター・シェイファー。
トランスジェンダー女性として積極的に発信し、2021年の米「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」の次世代版「TIME100NEXT」の1人としても選出、全世界から注目を集めている。
そんな彼女が出演する最新作『ハンガー・ゲーム0』から本編映像が解禁。ハンターが演じるのは、主役のコリオレーナス・スノー（トム・ブライス）の従姉タイガレス・スノー。タイガレスは、戦争で父を亡くし孤児となったコリオレーナスを実の弟のように愛し支える心優しき女性。クリエイティブで服作りが好きなタイガレスは、コリオレーナスの服も繕っている。
第10回ハンガー・ゲームで第12地区のプレイヤー、ルーシー・グレイ（レイチェル・ゼグラー）の教育係に任命されたコリオレーナスは、父の死をきっかけに没落の危機に瀕しているスノー家を建て直すためにプレイヤーを勝利させ、賞金を得ようと野心を燃やす。
映像には、勝利に焦るコリオレーナスに対して、冷静にアドバイスをするタイガレスの様子が映し出されている。
ハンターは本作への出演について「これほどの大作には参加したことがなかったし、才能あふれる有名俳優ばかりだったから最初は少し不安がありました」と打ち明けながら、「でも撮影が始まったらすぐに緊張もほぐれていきました。他の出演者とも打ち解けると、居心地がいいとすら感じるようになりました。撮影現場の雰囲気が心地よかったのです」と充実した撮影の体験をふり返っている。
また、独創的で変幻自在のスタイリングでファッションアイコンにもなっている彼女は、2022年のメットガラではまるでエイリアンのようなルックでモード界を驚かせたり、アカデミー賞のアフターパーティでは羽1枚のみでバストを隠す大胆なスタイルを披露したりと、ファッション業界からも一目置かれてきた。
最近では『ハンガー・ゲーム0』のベルリン、ロンドン、L.A.、N.Yの4か所で行われたプレミアイベントに登壇し、各地でみせたアイコニックなスタイルが現地はもちろんSNSでも話題となった。
ワールドプレミア開幕の地となったベルリンでは、まるで絵画から飛び出してきたかのような「スキャパレリ（SCHIAPARELLI）」のドレスを身にまとい、SNSでは「芸術作品のよう」「まるで動く絵」など称賛の声が上がった。
続いてロンドンでは、「プラダ（PRADA）」の煌びやかなゴールドのセットアップに身を包み、そしてL.A.では「アレクサンダー・マックイーン（Alexander McQueen）」の大胆なカッティングのドレスにクリスタルの刺繍がされた、ゴージャスかつシックな装いに変身。
最後のプレミアの舞台、N.Y.では、ピンクの花があしらわれた「マルニ（MARNI）」の立体的なミニドレスで登場し、まるでお花畑から現れた女神のような姿で話題を呼んだ。
スター街道を駆け上っている彼女だが、実は大のアニメ好きという親近感が湧く一面も。スタジオジブリの『崖の上のポニョ』が大好きだという彼女は、インスタグラムのアイコンがポニョだったり、ポニョのネイルを施した自身の手元をストーリーにアップしたりと無類の“ポニョ好き”。
また、細田守監督『竜とそばかすの姫』の英語吹き替え版にも参加。アニメ以外でも、「資生堂（SHISEIDO）」メイクアップのグローバルアンバサダーに就任しており、日本との関わりも深い。
多くの魅力を持ち合わせているハンターは、A24の新作『Mother Mary』（原題）、2025年に配信予定の「ユーフォリア／EUPHORIA」シーズン3など、注目作への出演が多数決まっており、さらにドイツとアメリカの合作映画『Cuckoo』（原題）では初主演を務めるなど、今後も目が離せない。
現在、全米で大ヒット中の『ハンガー・ゲーム0』の日本公開も間近、全世界から熱視線を送られる彼女に注目してほしい。
『ハンガー・ゲーム0』は12月22日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。
